これまで、CO2の吸収や資源復活を目的として、
地上における植林は数多く行われてきました。
この森林成長によるCO2吸収は、
グリーンカーボンと呼ばれています。
一方で、海藻の生育によっても
CO2削減が可能であることに注目が集まり、
近年では、世界中でブルーカーボンを
積極的に取り入れていこうという流れになっています。
ブルーカーボンの最大のメリットは、
CO2を吸収・蓄積したままでいられる期間が
長期間に及ぶことにあります。
一方、グリーンカーボンでは、
森として成熟してしまった木々のCO2の吸収量は減り、
逆に大気中へ、炭素を放出してしまうということがわかっています。
日本では、ENEOSホールディングスや出光興産、
日本製鉄といった企業がブルーカーボンに関する研究を行っています。
そんな中、日本の鹿島技術研究所が、
葉山町沖にて藻場の再生を成功させました。
この時確認されたのは、これまで消滅していた
アラメという海藻の復活と生育範囲の拡大でした。
日本は島国であり、海洋面積と海岸線の長さは、
世界6位なのだそうです。
これからはブルーカーボン育成のノウハウを先鋭化させて、
世界をリードする立場になってもらいたいと願うばかりです。