先日、気象庁が線状降水帯発生の予報を、
発生より最大30分前に発表するシステムの運用を
始めたことが話題になりました。
今後は、急な災害に対して、
事前対策を取りやすくなるでしょう。
こうした急な災害情報をいち早く知らせてくれる気象庁ですが、
実は気象予報以外のことも研究しているのです。
その名を、アルゴ計画といいます。
なんだか陰謀めいた響きに聞こえますが、
世界30か国が参加する、一大プロジェクトなのです。
その目的は、海洋情報の収集です。
地球温暖化対策の研究の一環として、
地上よりもはるかに多くのCO2を吸収している
海洋環境に注目が集まっています。
アルゴ計画では、アルゴフロートと呼ばれる管を海中に投下して、
様々な水深の海水を採取し、分析を行っています。
現在3,800台が稼働し、最大水深2,000mまで調査をしています。
最新情報によると、日本海の酸素濃度が上がっていて、
海洋の酸性化が始まっているそうです。
一般ダイバーは、最大で水深40mまでの
海況しか知ることはできませんが、
それでも海の酸性化と言われれば
思い当たる節があるような気もしてきます。
大きな海に対して、何ができるのか。
まずは、海中ごみ拾いから始めていきます。